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旧ソ連・ロシアの軍事・安全保障情報 yu_tan62★yahoo.co.jp
by Nuclear_blue1989
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カテゴリ:★PAk-FA
  • PAk-FAの調達機数、エンジン等について
    [ 2010-06-27 08:51 ]
  • ★PAK-FAのエンジンを巡る謎
    [ 2010-05-21 06:08 ]
  • A New Way to Fly
    [ 2010-01-30 05:13 ]
  • PAK-FAが28日に初飛行か
    [ 2010-01-27 23:02 ]
  • PAK-FA/FGFAに関する印露協定が間近?
    [ 2010-01-11 02:31 ]
  • PAK-FA初飛行は1月半ば以降か
    [ 2009-12-27 21:49 ]
  • PAK-FA配備は2013年 Su-35は2-3個連隊配備
    [ 2008-07-09 01:43 ]
  • PAK-FAは2009年前半に初飛行する
    [ 2008-04-07 22:40 ]
  • PAK-FA初号機の製造が開始 KnAAPOにて
    [ 2007-12-14 23:22 ]
  • PAK-FAの初飛行はやはり2009年? インドとの齟齬が原因か
    [ 2007-12-06 23:52 ]
PAk-FAの調達機数、エンジン等について
極東のKnAAPOからモスクワ近郊のジューコフスキーに移って試験が続いている第五世代戦闘機PAK-FA(の試作機のT-50)ですが、ここのところ、少しまた情報が出てきました。

第一に、"Взлёт"誌6月号によれば、ジューコフスキーで試験中の1号機(T50-1)には、今年中に新型レーダーが搭載され、飛行試験が始まる由。
このレーダーはN050とかSh-121とか呼ばれているアクティヴ・フェイズドアレイレーダーで、試作1号レーダーは、地上試験機(T50-KHS)に搭載されて試験中。T50-1には試作2号レーダーが搭載される由。
さらに、今年中に完成する試作2号機(T50-2)には最初から試作3号レーダーが搭載されるという。

第二は、ポポフキン国防次官の発言
同次官によれば、ロシア空軍は2012年以降に試作機として6-10機のT50を購入する。
そして、これらの機体を使用した試験の後、2016年以降に、50機以上の実戦配備型PAK-FAを購入する計画であるという。当然、これらは試作機による試験結果を踏まえた改良型となろう。
特に、エンジンは、次に述べるように、まったく新しいものが搭載されることになる。

以前のエントリで、PAK-FAのエンジンについてあぁでもないこうでもないと長文を書き散らしたのですが、どうやら少し事情が整理できてきたので覚書まで(知っている人には「何をいまさら」という話だと思います)。
以前のエントリでは、「そもそもT50-1は何を積んで飛んでいるのか?」というのが疑問点でしたが、これについては、推力15t級のAL-41F1(製品117)らしいことが分かってきました(37ページ以降を参照)。
私の当初の理解では、AL-41F1こそが実用型エンジンだと思っていたのですが、どうも試作機用エンジンという扱いだったようです。したがって、これまで雑誌等に書いたことは誤報と言うことになってしまいますので、ここで訂正させていただきます。

ところで、このAL-41F1というのは、Su-27シリーズ用のAL-31Fをベースとしつつ、80%は新しいコンポーネントを採用したというもの。当然、MFI (MiG1.42)用に開発されたAL-41F(推力20t級)の技術も大幅に取り入れているものと思われる。要するに、AL-31FとAL-41Fを足して最新技術風味に割ったエンジンがAL-41F1(製品117)というわけで、これならば、前回のエントリで問題になった矛盾にも納得がいく。
詳しくは、wikipediaロシア語版の中に解説ができていましたので、こちらを参照。
また、AL-41F1/117という名は、Su-35S用のAL-41F1A/117Sと紛らわしいが、後者は前者の派生型という扱いである。

また、以前のエントリでも書いたように、実用型のPAK-FAには新しいエンジンが搭載される予定。
メーカーとしては、AL-41F1を開発したサトゥルンではなく、サリュートが有力視されていたが、同社は国営エンジン・ホールディングである「統一エンジン製造会社 (ODK)」の傘下に入っていない。
どうもこの辺に「大人の事情」があったようで(詳しくはMoscow Defense Brief 2009#1参照)、最終的にはODKとサトゥルンの共同開発ということになるようだ。
by nuclear_blue1989 | 2010-06-27 08:51 | ★PAk-FA
★PAK-FAのエンジンを巡る謎
前々から気になっていたのが、ロシアの第五世代戦闘機PAK-FAのエンジンであります。
当初、PAK-FAの試作機にはAL-31F系統を大幅に改良したAL-41F1A(または製品117S、AL-41F117とも)を搭載するとされていました。
同エンジンは最大推力142kNを発揮する強力なエンジンで、2011年から調達が始まるSu-35Sに搭載されています。

ところが、PAK-FA初号機(T50-1)の初飛行後、AL-41F1Aのメーカであるサトゥルンが以下のように述べたことで、事情がやや変わりました。

「第五世代戦闘機は新型エンジンで初飛行」(RIA Novosti)

記事の要点は、

★PAK-FAの初飛行に先立つ1月21日、PAK-FA用「新型エンジン」が初の空中運転試験に成功した(テストベッドはリペツクのSu-27M)
★新型エンジンが充分な空中運転の試験を経たのち、PAK-FAを「新型エンジン」で飛ばすことが決定された

ということです。
普通に読めば、PAK-FAに搭載されているのは、AL-41F1Aでないと読めます。
また、サトゥルンのPAK-FA用エンジン担当者であるイリヤ・フョードロフ氏自身も、「PAK-FAに搭載されているエンジンはSu-35に積まれているエンジン(つまりAlL-41F1A)の改良型ではない」と述べているので、少なくともAl-41F1A(もしくはその改良型)以外が搭載されているのは確かなようです。


では、PAK-FAはすでに実用型のエンジンを搭載していると考えていいのだろうか?
どうも違うんじゃないか、というのが今回の記事なのです。
筆者がどうも最初から引っかかっていたのは、①「新型エンジン」の名前が出てこないことと、②貴重な新型戦闘機の試作機をわずか一週間前に運転試験したばかりのエンジンで飛ばすという乱暴さ、の二点です。

そこでもう少し情報を追ってみると、以下の二つの記事が見つかりました。
①Moscow Defense Brief, 2010 #1
PAK-FA計画の今後の課題の一つに「次世代エンジン」を挙げ、現在の試作初号機が搭載しているのは"deeply upgraded forth-generation engines"であるとしています。T50-1の搭載エンジンがAL-41F1Aの大規模改良があることを示唆する表現ですが、やはり具体名は出てきません。
ただし、同記事では、「現在のエンジンでも必要な推力は出せており、超音速巡航も可能」としているため、ここでいう"deeply upgraded"というのも生半可な改良でないことは確かなようです。少なくとも、最大推力150kN台を達成している必要があるでしょう。
なお、記事に署名のあるコンスタンティン・マキエンコ氏は下院国防委員会専門家会議の委員も務めている人物。PAK-FA初飛行前にかなり詳しい情報を『モスコフスキー・コムソモーレッツ』紙に語っており、PAK-FA計画には一定の情報アクセスを持っていると思われます。

②『赤い星』2010年3月12日
オボロンプロム(サリュートの親会社)のアンドレイ・レウス社長が、PAK-FA用エンジンの「第二段階の競争入札」は「国防省の決定に依存」しており、「統一エンジン会社(ODK)とサリュートが共同で行う」との考えを示しています。なお、ODKとは、サリュートが参加している国営の統一エンジン製造事業体であります。
この発言を素直に受け取れば、実用型のPAK-FAに積まれるエンジンは「これから作るところ」と考えられましょう。
同記事中で、サトゥルンのバシューカ副社長が、「第二段階の競争入札にはサトゥルンとサリュート、ウファ・モーター工場(UMPO)が参加する」と述べていることからしても、「これから作る」のは明らかであります(サトゥルンとサリュートが競合するのか協力するのかで、両者の発言にはブレがありますが)。
また、この記事の後半には、「PAK-FAが117Sを搭載して飛んだ」とあrますが、これまで紹介してきたサトゥルン側の発言を顧みれば、『赤い星』編集部の間違いであると思われます。


以上の情報を整理してみましょう。
②から読み取れることは、

★PAK-FA初号機が積んでいるエンジン(=これまで「新型エンジン」と呼ばれていたもの)は、何らかの計画の「第一段階」に過ぎない
★「第二段階」はこれから作るところ
★しかも開発メーカーの競争入札はまだこれから

の三点です。
いずれもメーカーの中の人が語っていることなので、信憑性は高いと思われます。
一方、①によれば、「第一段階」=「新型エンジン」は、やっぱりAL-41F1A/117Sの大規模改良型であったということになります。
この点はRIA Novostiでのフョードロフ氏の発言と矛盾しますが、同氏が何を以て「改良型ではない」と言っているのか、あるいはマキエンコ氏が何を以て「deeply upgraded"と言っているのかが明らかでないため、何とも言えません。
どちらか(特にマキエンコ氏)が間違っている可能性もあるし、両者が同じものを別の基準で解釈している可能性もあります。


したがって、確実に言えることは、
「実用型PAK-FA用のエンジンはまだ存在していない。ただし、いま何を積んでいるかは不明」
となりましょう。

個人的な感想としては、やっぱちT50-1が積んでいるのはAL-41F1Aの魔改造バージョンで、実用型には、より無理なく同じ性能を達成できるエンジンをつくるんじゃないかな、と思っています。
しかし、もしこれから開発に着手するとなると、PAK-FAの就役にはまだ意外と時間が掛かるのかもしれません。


★付記
この件について、更なる情報をお持ちの方のコメントを歓迎いたします。
by nuclear_blue1989 | 2010-05-21 06:08 | ★PAk-FA
A New Way to Fly
PAK-FA(前線航空軍向け将来型航空機コンプレクス)の名で2002年から開発が進められていた第五世代戦闘機の試作機T-50が、今日、極東のコムソモリスク=ナ=アムーレ航空機工場(KnAAPO)で初の飛行試験に成功した。



国家の解体という苦境を乗り越えて、これだけのものを作り上げたロシアの航空技術者たちに、まずはお祝いを申し上げたい。

PAK-FAそのものいついて依然として分からないところだらけだが、筆者・・・じゃなくて、生き別れの兄の鹿内誠が『エアワールド』誌に書いた記事との比較から、とりあえず以下の諸点を指摘できよう。

★機体の全体的構成は、PAK-FAのエンジンを担当するサトゥルン社が一時期、サイトに掲載したCGに類似
★特に、①垂直尾翼が比較的小さいこと、②水平尾翼が主翼と同じ高さに設置され、しかも主翼後縁に喰いこんでいること、③エンジンは三次元式ノズルであること、の三点が挙げられる。これは、縦および方向の制御を(動翼ではなく)ノズルの動きで制御しようとしてるのではないかと考えられる※
★ただし、垂直尾翼は、サトゥルンの想像図よりは大きい。ストレーキ先端付近の形状も異なっている

※②はF-22でも採用されている方式で、水平尾翼をエレベーターではなくエルロンとして使用し、縦の制御は二次元ノズルで行っている。ただし、方向制御は依然として垂直尾翼に頼っている。

このほかの注目点としては、週刊オブイェクトのJSF氏が指摘しているように、エアインテイクがF-22と同様のダイバータ型になっていることがあげられる。
また、キャノピーが分割型なのは、第五世代戦闘機としてはやや古臭い印象は否めない。しかもよく見るとキャノピー上面にまで分割線が入っている上、コーティングもされていないことから、キャノピー廻りは暫定的な形状の可能性も。ただし、日本の心神のように既存機からの流用というわけでもなさそうなので、そこが不可解と言えば不可解だ。

さらにシア・クァンファ氏が指摘しているように、今回飛行した機体の前脚はダブル・タイヤになっている。
ただし、これが艦載化まで見据えたものなのか、単にPAK-FAの重量を支えるためになっているのかまでは現時点ではわからない。

筆者独自の気づきの点としては以下の通り。
前回のエントリでは、機体の5か所に統合型レーダー・アンテナを搭載する野の情報をお伝えした。今回初飛行した試作機はレーダーを搭載しないとのことだが、その割には機首のレドームが大きいことや、テストパイロットのボグダン氏が初飛行後にコクピットから降りてくる映像にチーク・アンテナの取り付け箇所ではないかと思われるアクセスパネル(訂正:空中給油プローブの格納扉であった由)が映っていることからして、いずれレーダーを実装しての試験も開始されるのではないか。

また、機体上面からの映像を見ると、かなり幅が広く、エンジンの外側にも何かありそうな感じである。

もしかすると、このあたりがウェポンベイなのだろうか。
訂正:あとからリリースされた真下からの写真を見ると、ウェポンベイは胴体内にある模様。
しかしあの薄っぺらい胴体に燃料タンクまで入れることを考えると、大型ウェポンが入るかどうか心配ではある。ストレーキが大きいのは燃料タンクとしての役割も兼ねているからであろうか。

さらに機体下面はF-14やSu-27のようなトンネル状になっているが、ステルス性にどの程度の影響を及ぼすか、興味深いところだ(インドのSu-30MKIはこの空間をへウェポンベイで埋めてツライチにしてしまい、ステルス性向上を図る計画)。


いずれにせよ、今回初飛行したT-50は、本格的な量産型に至るまでの試作機として位置付けられており、最終的な形態ではない。
映像に出てくる姿がどことなく垢ぬけない感があるのも、実地試験からの十分なフィードバックを得ていないためとも考えられる(実際、Su-27の原型機T-10や、F-22の原型機YF-22は量産型とはかなり異なった機体であった)。
PAK-FAが最終的にいかなる姿になるかを判断するには、もう少し時間が必要であるようだ。


註:今回のタイトルは、敬愛する椎名林檎女史の"A NewWay to Fly"(『丸の内サディスティック』の原型となった英語曲)より。

追記
今回初飛行したPAK-FAのエンジンは、AL-31F系統のAL-41F1Aと見られていたが、実は実用型に想定されていたAL-41Fであった由。
また、その前日には(訂正:21日でした)、リペツクのSu-27SMがAL-41F1をつけて初の飛行試験に成功していた。翌日のPAK-FA初飛行を睨んでのことであろう。
しかし、こういう新型エンジンというのは、フライングテストベッド(今回で言えばリペツクのSu-27SM)で十分な運転試験をしてから新型機に積むのが普通なのではないだろうか。
前日に1回試験したりでいきなり新型機の初飛行に新型エンジンを積むのでは、やや「ぶっつけ本番」感があって不安である。

追記2
高名なモッサリ先生による空力的観点からの考察。大変参考になりました。
by nuclear_blue1989 | 2010-01-30 05:13 | ★PAk-FA
PAK-FAが28日に初飛行か
PAK-FAがなかなか飛ばないとぼやいていたら、ベ連呼氏から、「28日に飛ぶとの情報がある」旨、ご教授をいただきました。
そこで早速ソースを探してみると、『モスコフスキー・コムソモーレッツ』紙が26日付で次のような記事を掲載ていたことが判明しました(英語でのサマリーは、こちらの掲示板に掲載されています)。

同記事は、KM紙がCAST(技術戦略予測センター)のマキエンコ氏にインタビューしたもの。同氏は議会国防委員会の専門家会議メンバーである。また、CAST自体はロシアの軍需産業や武器輸出について定評のある研究所で、所長のプーホフ氏も政府との関わりが深い。
主な内容としては、

★PAK-FA初飛行は今週木曜日(28日)
 →これはMK紙が「そういう話があるが」とマキエンコ氏に質問しているだけで、マキエンコ氏自身は否定も肯定もしていない。しかし、そういう情報をどこからかMK紙が掴んでいたということ自体は注目に値するだろう
★PAK-FAの想定運用寿命は40-50年間(480-600か月)
 →「だから12カ月かそこら初飛行が遅れたのなんて何でもないよ」というマキエンコ氏の発言がロシア人ぽいロジックで面白い。
★ロシアおよびパートナーのインドは広大な国なので、F-35のような軽戦闘機よりもF-22に匹敵する重戦闘機が必要
★PAK-FAの空力特性は、F-22よりも「少し保守的」(несколько более консервативна)
★アクティヴ式レーダーだけでなく、機体の5か所に多目的統合型レーダー・アンテナを装備
★ただし、試作機はレーダー非装備。エンジンも最終的に装備予定のものではないタイプ(117S/AL-41F1Aであろう)を搭載
★2020年ごろの経済状態にもよるが、現在のロシアの能力ならば2025-2030年までに150-200機程度を導入できる。インドについては、現在の成長ペースが持続すれば200-250機を購入できるだろう

というわけで、少なくともMK紙は木曜日(つまり明日)にはPAK-FAが初飛行を行うという情報をどこかからか入手しているようです。
マキエンコ氏の発言も、いろいろと興味深いですが、なかでも機体の5か所に統合型レーダーを装備するというのは面白いです。実現すれば、世界初のスマートスキン戦闘機ということになります。まぁアメリカに20年ほど後れをとっているわけで、そのぐらいの野心的設計は盛り込まないと対抗できないということでしょうか。
その装備方法については、高名なロシア機研究家のブトウスキ氏による以下のような推定図もあります。



嗚呼、今夜は斎戒沐浴して明日を待ちます(多分)。


追記
Lenta.ruでもPAK-FAの初飛行が近いとの観測を載せています。
こちらはPAK-FAを製造しているKnAAPO(コムソモリスク=ナ=アムーレ航空機工場)の関係者の発言とのこと。
初飛行は「今月中」となっていますが、KnAAPOも製造業である以上は土日はお休みと思われ、そうなるとやはり明日か明後日には飛ぶんじゃないでしょうか。
それとも日本の「大安」にあたるような日がロシアにもあるのでしょうか。ちょっとロシア人に聴いてみます。

追記2
RIA Novostiに、KnAAPO関係者の談話が載りました。
初飛行は今日(28日)に予定されていたものの、明日(29日)に延期された由。
by nuclear_blue1989 | 2010-01-27 23:02 | ★PAk-FA
PAK-FA/FGFAに関する印露協定が間近?
先日、初のタクシー試験が行われたことをお伝えしたPAK-FAだが、今度はインド側から興味深いニュースが出てきた。

印露共同開発の第五世代戦闘機FGFA(PAK-FAをベースとした派生型)の製造協定が間もなく締結されるという印BUSINESS STANDARD誌の以下の記事である。

同記事における印国防省関係者の談話によれば、

・間もなくFGFAの製造に関する協定がOAK(統合航空機製造会社)とHAL(ヒンダスタン航空機)の間で締結される
・製造数は、インドとロシア向けにそれぞれ250機
・開発費は80-100億ドル
・RCS(レーダー反射断面積)は0.5平方メートルでSu-30の約1/40
・重量は30-35トン
・レーダー、赤外線などのセンサー情報を共有可能

であるという。
なんといっても興味深いのは、RCSの具体的な数値に言及されていることであろう。Su-30の1/40というのはたしかに相当の進歩と言える。
しかし、我が恩師であるウィキペディア先生によると、F-22のRCSは特定の角度ではマイナス40dBsm(デシベル平方メートル・・・だそうです)で、これは鉄でできたオハジキに相当するという。どうも0.5平方メートルよりは相当に小さそうだ。アメリカのある掲示板に載っていた試算によれば、0.0001~0.0002平方メートルくらいとの由(あくまでも素人さんの計算ですが、参考までに)。一方、日本語版ウィキペディアでは0.003~0.005平方メートルで8cmのCD並み、としているが、出典は不明である。
従って、仮にこの「0.5平方メートル」というのが事実とするならば、「ステルス機」と呼ぶには少々はばかられるRCSのように見えてしまう。完全な「第五世代」ともちょっと呼びにくいだろう。ただ、アメリカも秘密にしている新型戦闘機のRCSを、インド空軍があっさり漏らすというのも考えにくい話で、実態を判断するにはもう少し時間が必要だと思う。

もうひとつ、注目したいのが、PAK-FA/FGFAの生産数を印露それぞれ250機としている点である。
事実だとすれば、187機止まりのF-22をはるかに上回る生産数ということになるが、(インドはともかく)ロシアにそんな体力があるかどうか。

以上のような疑問は孕みつつも、上記記事では、共同開発決定に関する裏話や、インド側が複座型を強硬に主張した経緯などが明かされており、非常に興味深い。続編もあるそうで、今から非常に楽しみである。

また、注目される初飛行の日付だが、ロシアの旧暦では13日が正月にあたるため、その後くらいになるのではないか・・・と個人的には予想しておるところです。
by nuclear_blue1989 | 2010-01-11 02:31 | ★PAk-FA
PAK-FA初飛行は1月半ば以降か
ロシアのセルゲイ・イワノフ副首相は、開発中の第五世代戦闘機PAK-FAの初飛行に関するITAR-TASS通信の質問に、以下のように答えた。
「12月末から1月初頭―――新年に向けてのプレゼントは何も用意していませんが、間もなくPAK-FAは進空し、飛行試験の時期に入るでしょう」
いまひとつ曖昧な答えだが、ITAR-TASSはこの記事に「12月末から1月に初飛行」との見出しをつけている。

一方、Lenta.ruは、PAK-FAが第一回目の地上滑走試験を実施したとのインターファックス通信を引用し、以下のように伝えている。なお、同試験は極東のコムソモリスク=ナ=アムーレ航空機工場(KnAAPO)で実施された。

「トーイング後、パイロットはエンジンを始動し、機体は離陸位置へと向けて動き始めた。
 滑走の途中、PAK-FAは何度かブレーキングを行った。滑走試験は全部で二回実施された。
 実験に参観したのはKnAAPO関係者だけであった。
 PAK-FAは2009年末までにさらに何度かの滑走試験を実施し、2010年1月に初飛行試験を行うことが予定されている」

これを見ると、やはり前掲のTASSの記事は少し先走っている感がある。イワノフの発言と、Lentaの記事とを総合すれば、「12月末から1月初頭」というのは滑走試験などの期間であって、初飛行自体はその後、と考えた方がよいのではないだろうか。

ちなみにイワノフの発言でもう一点、興味深いのは、PAK-FA以外の小型第五世代戦闘機にも触れている点である。彼によれば、現在のロシアはリソースをPAK-FAに集中すべきであって、軽戦闘機はその後にすべきだとしている。
また、次世代爆撃機PAK-DAについても、開発は始まったばかりであり、実用化にはまだ相当の年月を要する旨、述べている。
 
 
by nuclear_blue1989 | 2009-12-27 21:49 | ★PAk-FA
PAK-FA配備は2013年 Su-35は2-3個連隊配備
先日、ジューコフスキィ飛行場でロシア空軍の第4世代++戦闘機Su-35(Su-27SM2)のデモフライトが行われた。
この際、ゼーリン空軍総司令官は、スホーイが開発中の第5世代戦闘機PAK-FAが2009年に初飛行予定であることを改めて確認するとともに、2013年から実戦配備に入るとの見通しを示した。この発言は現在コムソモルスク=ナ=アムーレで製作中の試作機とは違い、より強力なエンジンとアヴィオニクスを搭載した実戦型のことを指していると見られるが、実戦型の配備予定が具体的に軍高官の口から出たのは初めてである。

またゼ総司令官は、同じ日のインタビュー中で、Su-35の量産は2010-11年の間に開始し、2-3個連隊(1個連隊は24機)を配備するとの見通しも語っている。
by nuclear_blue1989 | 2008-07-09 01:43 | ★PAk-FA
PAK-FAは2009年前半に初飛行する
去年、KnAAPOで試作一号機の製作が開始されてから動静の途絶えていた第五世代戦闘機PAK-FAだが、先週、久しぶりにその続報が伝わってきた。
PAK-FAは2009年に初飛行する予定であるという。
発言者はロシア産業エネルギー省のフリステンコ長官。

これまでにもPAK-FAが2009年に飛行するとの予定は伝えられていたが、今回の情報で目新しいのは、
①2009年前半、とやや時期が具体的になったこと
②これまで空軍総司令官など軍内部からのみ情報が伝わっていたのに対し、産業エネルギー省(ミンエネルゴプロム)という軍以外のルートから初めて情報が伝わってきたこと
の二点に集約されよう。
特に②はこれまでになかった現象で、いよいよPAK-FAが完成に近づいていることを窺わせる。

ところで今回の情報は産業エネルギー省のHPに掲載されているとのことだったが、探しても見つからなかった。誰か根気とロシア語力のある人、探してみてください。

http://minprom.gov.ru/
by nuclear_blue1989 | 2008-04-07 22:40 | ★PAk-FA
PAK-FA初号機の製造が開始 KnAAPOにて
ノーヴォスチ通信によると、ロシアでPAK-FAの試作1号機の製作が開始される。

ロシアは第5世代戦闘機の試作機の製作を開始する

発言者はゼーリン空軍総司令官で、PAK-FAは設計段階を終え、設計図は製造工場(KnAAPOと思われる)へ引き渡されたという。その後のスケジュールについてはこれまでも報じてきたとおり、2009年初飛行、2015年までに量産開始、との情報が繰り返されている。
by nuclear_blue1989 | 2007-12-14 23:22 | ★PAk-FA
PAK-FAの初飛行はやはり2009年? インドとの齟齬が原因か
ノーヴォスチ通信に拠れば、スホーイの最高経営責任者ミハイル・ポゴシャンは第五世代戦闘機PAK-FAの初飛行が2009年になるとの見通しを示した。

「ロシアは2009年に新世代戦闘機をテストする」

これはちょっと検討を要するニュースである。
簡単に整理しておくと、PAK-FAの初飛行スケジュールは当初、「2009年」とされていたものが早まって「2008年後半」となり、今回の報道で再び「2009年」へと戻ったことになる。この変遷の理由は何だろうか。
二つの理由が考えられると思う。
ひとつにはPAK-FAプロトタイプ(第五世代―)が搭載すべきAL-41F1Aエンジンの開発の遅れ。これはすでに我が国でも『航空ファン』誌等で伝えられているところである。
第二に、こちらのほうが深刻な問題であるが、インドとの意思疎通に齟齬が生じているためではないだろうか。
もともとロシアは多額の開発資金を要するPAK-FA計画にインドをパートナーとして迎え入れたがっていたが、インド側はより小型・軽量で多用途に使用できるミグのLFI(前線軽量戦闘機)計画に興味を示していた。最終的にロシア側の熱心な働きかけによってインドはスホーイのPAK-FA(T-50)に参加したものの、単なる資金パートナーとしてではなく、開発パートナーとして仕様決定に関わりたいと主張するようになった。
しかし当ブログでも何度かお伝えしたとおり、T-50のデジタル設計はほぼ完了している。
初飛行が再び「2009年」へと戻された理由は、このあたりにあるのではないだろうか。

なお、量産開始が2015年まで、というスケジュールには今のところ変更は無いようである。
by nuclear_blue1989 | 2007-12-06 23:52 | ★PAk-FA